笑う門さんに福来たる!
今回は、チーム最年長選手(監督と同じ歳⁉)「門さん」の紹介です。
普段は温厚で穏やかな門さん、しかしグラウンドに立つとガッツあふれるプレーでチームを鼓舞します。そのルーツは…
小学校3年のときにソフトボールを始めた私は、軟式、硬式、そして再び軟式と40代半ばまでいろいろなチームで野球を続けてきました。体格には恵まれず悔しい思いもしてきましたが、背番号「9」を付けるようになったり、大舞台で試合をしたりするようになったりして、比較的順風満帆な野球人生を送っていました。
ところが2019年に脳梗塞になり、右半身に麻痺が残りました。絶望しながらも病室で思ったのは「走ることならなんとかまだできるな」。それと同時に「野球はもうできないな」と。思った通り、退院後4か月でフルマラソンを完走できるまで回復し、それ以降はパラ陸上を現在まで続け、全国障害者スポーツ大会やパラ日本選手権など大舞台で走ることができました。
パラ陸上を続け、それなりに充実した生活を送っていた2022年秋、パラスポーツ活動の発表の場でぶんぞうさん(監督)に出会った。「野球をやってみませんか」と声をかけられた私は、それまで野球を再びやるという選択肢は全く思ってもみなかったが、なぜかそのとき「この人となら、また野球をやってみたいな」とふと思い、ダンデライオンズに入部、再び背番号「9」を背負うことになった。
障害者野球をやり始めて1年。自分のプレーにまだまだ課題を感じることがたくさんあるが、そんなときは昔好きだったプロ野球選手のカズ山本(山本和範)選手の言葉を思い出す(彼は生まれつき耳に障害がありよく聞こえない)。「自分の力がないんだ、打てば済むこと」。何度もクビになりながらも不屈の闘志で蘇ってきたカズ山本選手のような野球人生が送れたらなと思う。
監督より
門さんとは同じ昭和46年生まれ。運命の出会いだと思っています笑。50歳を越えてしかも身体障害を抱えながら、若者にまじってユニフォームを泥んこにしながらプレーする門さんを私は尊敬しています。ガッツあふれるプレーはまさに若手のよきお手本です。
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