選手会長・たっちゃんとの出会い
背番号10のユニフォームを身にまとい、重度の障がいを乗り越えグラウンドで、明るくみんなにエールを送っているのはダンデライオンズの選手会長・たっちゃんである。
大の阪神ファンであり、熱狂的な野球ファンである。
チーム代表・井上監督との出会いを聞いてみた。
陸上競技50m走、ソフトボール投げ国体選手であった25歳のころである。
突然、現れた。野球をこよなく愛する者が。衝撃であった。「野球やってみないか?」
もちろん興味はあったが、今まで野球をした経験もなく諦めた。
しかし井上監督は諦めない。何度も何度も足を運ぶ。野球という最高のスポーツを伝えに、さらには勝利の喜び、みんなで協力する素晴らしさを共有したいと。
たっちゃんはもう気付いたころにはグラウンドに車椅子を走らせていた。
いざ参加してみると色んな個性を持ったメンバーがいて、快く向かい入れてくれる。
そこからキャッチボール。バッティング。最高に楽しい。
もちろんバッティングは憧れの選手、阪神・金本知憲をイメージした左打だ。
これからは藤浪のような投球、鳥谷に負けないくらいの守備を目指し車椅子操作も練習する。
今ではしっかりバットにボールを当てれるまで成長した。成長の楽しみがある。
目指すぞ3割打者。車椅子最強打者の称号は俺がもらう。
我らの選手会長・たっちゃん。
筆者:幻の背番号「0」
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