前途有望なコマンダー・背番号「6」との出会い
今回紹介する選手は、背番号「6」華麗にユニフォームを着こなし、若手の先頭に立って練習に励む姿が印象的な選手の紹介だ。
ダンデライオンズは障がいの在り方も様々だ。そんな中、若手を牽引する選手がいた。そう彼も知的の障がいを持ちながらも若手の中心となり、若手の憧れとなっている。
彼は小学校低学年の時に知的の障がいと診断を受ける。小学校3年生の頃に祖父が少年野球のコーチをしていたこともあり地元の少年団野球チームに入部。6年生まで毎日、大好きな野球づくしの生活であった。
しかし小学校卒業後は、中、高では野球をすることがなかった。色んな葛藤があった。ただ一歩前に進むチャンスを掴むことなく野球を諦めかけた…。野球を通じてコミュニケーションを学び、また社会で共存してゆく術を学んだ。そんな素晴らしいスポーツの扉が閉じられてゆく。扉に鍵がかけられてゆくではないか…。
しかし熱い男はまたもや突然現れる。「障害者野球チーム「Trickys」に入らないか?」
高校の先生を通じてやってきた、一筋の光。野球という鍵が。
※Trickysとは我々の憧れの選手が在籍してたダンデライオンズ発足の起点となるチーム(今後、紹介します。)
迷いは無かった。すぐにグランドに足を運ぶ。
そこには隻腕の者、足を引きずりながらダイビングキャッチをこなす者。華麗ながらもドロドロになりながら、白球を追いかける皆と出会えた。また再び、練習や試合をするごとに野球の素晴らしさ楽しさを取り戻していった。
もちろん今はチームの中心選手としてチーム運営の難しさも体感している。しかし思いは一つだ。あの時、一旦は閉じられた野球人生。その扉をこじ開けてくれたのは、やはり井上監督であった。
次はこの素晴らしい景色や喜びを次の世代に伝えたい。その思いから彼はほとんどの練習に休まず参加している。その姿勢を、背中を若手には是非追いかけてもらいたい。
そしてその突き進む姿を、我々は応援する。
筆者:幻の背番号「0」
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